カルデラの赤井川
赤井川盆地の底は、外輪山から落下してきて積もった岩屑(崖錐堆積物)や、水に運ばれてきて堆積した岩屑や砂礫(現世堆積物)で厚く覆われている。
カルデラの底は平坦なのがふつうだが、赤井川盆地の底は平らでなく、赤井川とその支流にかなり深く刻みこまれて、起伏に富んでいる。
これも、カルデラ形成の時期が古いため、その後の変形が進んだ結果だ、と考えることができる。
火山砕屑物の一部は、崖錐または現世堆積物の下に深く埋れてしまっているのかもしれない。
だから、「カルデラの赤井川」を謳って観光客をひき寄せようと懸命になっておられる方々は、別にガッカリされる必要はないのである。
赤井川はカルデラではなくて阻石孔ではないか、という考えもあった。
しかしこれは、今では否定されているようである(断定はできないが)。
阻石孔のほうがカルデラよりもっとドラマティック、ティックだったのに-ロマンさて、そういう委細はさておいても、赤井川は、そのいかにもカルデラらしい地図上の形で、人をさそうところである。
にもかかわらず-子供の頃から気になっていてしかも札幌からほど近いところであるのにもかかわらず、北海道 旅行で訪れる機会がめぐってきたのは最近になってからであった。